Amazon PrimeのライオンのCMについて考えてみた
最近ネット上でとても話題になっているAmazonさんの感動的なCM、知ってますか?
可愛い赤ちゃんが家族の犬(とても可愛いゴールデンレトリーバー)を怖がって、ぬいぐるみのライオンと楽しく遊ぶ姿を見たその犬の心が折れてしまうストーリーですが、結末はご覧の通りお父さんの素晴らしいアイディアとAmazon Primeのおかげでハッピーエンド。
僕もこのCMを見た時は、「あ〜いい話だな〜」と思いました、最初に。
まず、音楽がいいですね。
この曲をダウンロードしたい!とYouTube上でもけっこ話題になってたりしますが、CM用に作られたオリジナルソングらしいです。
やはり、映像と音楽という組み合わせ、とても強力ですね。音楽が作ってくれる雰囲気と、物語の起承転結をしっかりとサポートしている曲の構成、なかなか良いものです。
他に話題になってるのは犬の演技力です。
これも、さすがだなと思います。
僕も犬が主人公となるオーストリアのドラマ「Komissar Rex」を子供のころ大好きだったんですが、これも犬の演技がすごくて、なんとハリウッドのスタジオで映画用に特別に訓練されている犬だったみたいです。
ただ思ったのが、誰も気にしてないことがひとつあります。
このCMのストーリーって、自分の犬の姿だと嫌われるけど、ライオンの変装をすれば気に入られるというボトムラインですよね。
視点によっては、その犬が「自分を否定している」ようにも考えられると思います。自分の犬の姿でリジェクトされて、どうしても気に入ってもらいたいからどの手段でも使って、別の動物の姿を取るまでやっている。
多分そこまで深い話じゃないと思いますが、この視点から考えると僕はあまりよくない話だと思います。犬は犬として頑張って、気に入ってもらえる道はあったと思いますし、犬として十分可愛いです。つまり、「他の人のために自分を変える」必要はないと思います。
人生において「他の人に合わせる」とか「他の人のために別の自分を演じる」ということが多いと思いますが、僕は全くその必要はないと思うし、僕は絶対いやです。
自分のことをそのまま受け入れてくれる人なら嬉しいですし、そうじゃない人とは別に何の関係も持ちたくない、その必要性も感じないです。
まぁ、でもこのCM、映像としてはやっぱり素晴らしいですね。
日本のCMは全体的にクオリティが高いですが、さすがです。